Living Surface

コラボレーター:福田陽子、佐山弘樹、小池英樹 (電気通信大学)
キャンバス、木、マグネット、プロジェクター、カメラ、コンピュータ、プログラム
100×100×5cm 2004年

児玉幸子が2004年に制作した《Living Surfaces》は、佐山弘樹がクリスラングトン(Chris Langton)のループを発展させた人工生命モデル“Evoloop”を用いたインタラクティヴ・アートである。作品では、正方形のスクリーン(キャンバス)上に、Evoloop個体群が騒めくカラフルなコンピュータグラフィックスが映し出されている。スクリーン上に、円、正方形、長方形のかたちの黒い図形がマグネットで留められ、鑑賞者は好きな位置に図形を動かすことができる。図形の輪郭線とスクリーンの縁で囲まれた範囲(生息空間)には、多数のEvoloop個体群が生成され、鑑賞者が図形を動かすと、個体群は図形の輪郭線や個体同士と衝突して多くは消滅し、新たな生成・自己複製・進化によって、生息空間のグラフィックスに多様性が生まれ、リアルタイムに動的テクスチャが生成されていく。