呼吸するカオス

電磁石、鉄、樹脂、磁性流体、メトロノーム、コンピュータプログラム
2004年 

ギャラリーの中央には小さなテーブルと大きな皿が置かれている。この皿から、黒い液体の棘(とげ)が尖った山の表面を上昇し、無数の小さな棘は増殖して、まるで生きているかのように揺れ動く。
しかし、この奇妙に成長したり溶けたりする形は、強磁性体の微粉末を溶媒に溶かした液体なのだ。児玉がこれを変形するよう設計し、彼女はその動きのほとんどを注意深く指揮している。
このダイナミックな彫刻には、非常に繊細なカオスが存在する。